住宅会社は不思議です。
何が不思議かって「注文住宅」とか「自由設計」とか言って、
素人のお客さんに「どうしますか??」って聞きながら
プランを作ったり現場を進めたりしていきます。
他の商品で素人が口出しして作ったりするものがあるでしょうか?
たぶんないと思います。
レストランのメニューも決まったものを頼むし、
自動車もメーカーの作ったものを買います。
家だけは最初から最後まで「どうしますか??」で進んでいく。
不思議とそれを誰も疑問に思っていないような感じです。
普通は競合が当たり前です。
これも不思議な事。
特徴が有る家を建てていたら比べる意味がないはずです。
たまにホームページとかで「うちの建てる家は他とは違う」的な
事を書いてあったりしますが、
競合はしているみたいですからね。
つまり、素人目には違いが判らないと言う事でしょう。
判っていたら比べる事などないですからね!!
価値が分からないので価格で判断すると言う事です。
住宅会社は住宅会社で「うちも検討する会社に入れてください!!」
とか言い出す始末。
「うちの家には特徴なんてありません!!」
って言っているようなものですね!!
だから競合は当然です。
勝ったり負けたりを繰り返すことが
普通の住宅会社なんですね!!
R+houseは「高性能・デザイン」が他の追従を許しません。
なので本当の意味ではほとんど競合はしないのが現状です。
「うちの家は地震には強いですよ!!」
なんて言う会社があります。
どれほど強いのか??
現在では耐震等級でその強さが分かります。
耐震等級は1~3まで。
一番強いのが耐震等級3になります。
耐震等級1が阪神淡路大震災のレベルに耐える。
2がその1.25倍。
3が1.5倍って事になります。
それぞれの会社の標準としている耐震等級は
どの程度なのかを聞く事が良いでしょう。
ただし、これは計算上の事です。
計算上の数字ではそうですが、実際は変わったりします。
見た目というか、バランスの悪い家ではその強度は出せないんです。
L型の家などは角の部分に力が集中するのでが壊れやすくなります。
このような変形をしている家は要注意ですね。
また、2階建など2階がどこに乗っかっているか??
リビングの真ん中に2階の角の柱とかあると危険です。
力が素直に1階にバランス良く伝わらない。
この辺りは構造計算を行って、補強をしておく必要があります。
まあ、そんな設計を避ける事が設計者の
務めなんでしょうが・・・・・
お客様の言われる通りに設計する会社はそんな事を平気でやります。
色々と考えながら設計しておかないと耐震等級3は取れません。
また、偏心率の計算も大事です。
家の重心と力の剛心のずれの計算。
耐力壁の長さは十分でも、
どの配置で入っているか??
それをチェックするのが偏心率のチェックです。
これが悪いと倒壊します。
地震に強いといわれる家。
そんな家の根拠はちゃんと聞いた方が良いですね!!
ただ「強いです」では意味はありません。
また、耐震構造の家は二度目の大きな地震に耐えられません。
地震に対する構造も聞いた方が良いでしょう!!
玄関ドアをどうするか??
で悩んだりする人も多いと思います。
でも、玄関ドアも家のデザインとかでかなり制約されてきますので
「選ぶ」範囲はそんなに広くは有りません。
家の全体を考えて選択する事が大事なので
ある程度お任せいただいた方がいかもしれませn。
玄関ドアで注意しておくことは「断熱性能」です。
ドアのデザインは同じでも断熱性能は色々です。
どの断熱レベルにするのかで色々と変わりってきます。
引き戸とかは断熱性能は少し低い。
なので高断熱の家ではあまり採用しない事が多いです。
デザインも色々ありますが、
外観のイメージが何かで決まります。
カタログに沢山のドアがありますが、
使えるのは意外と少なかったりします。
色もたくさんありますがこれも意外と使えるものは少ないです。
好きな色を選んでも外観と合わない何てことも良くあります。。
この様に色々な事を考え判断するのが玄関ドアです。
鍵もどれにするかもポイントです。
今ではキーレスエントリーがお勧めです。
価格帯は上がりますが利便性が上がるのでリモコンキーを採用します。
買い物などして手がふさがった状態でも鍵を使うことなく
玄関ドアの鍵を開ける事が出来ます。
共働きの家なども子供に鍵を持たせる必要がある場合もキーレスなら
鞄の中にリモコンを入れておくとタッチだけで鍵が開く。
玄関ドアだけでこれだけ色々あります。
家はこの様な部品の集合体ですから、
その一つ一つを理解しているかどうか??
その辺りはプロが判断するしかないことだらけです。
「玄関ドアはどうしますか??」なんて聞かれたら、
少しやばいと考えた方が良いと思います。
健康住宅の定義ってあるのか??
こればっかりは聞いた事が無い。
なので各社で見解は違ってくると思います。
一番、ハードルが低いのは「☆☆☆☆」
の商品を使っているから「健康住宅」ってところでしょう。
まあ、言っている事は分かります。
「建築基準法を守りました」的なレベルですね。
次は「木を使っています」っていう会社でしょう。
でも、なんでそれが健康なのか??
新建材より健康的に聞こえるからでしょうね
根拠は無い。
「自然素材の塗り壁ですよ」
って言う健康住宅もあります。
自然素材って健康なイメージでしょうが
自然素材も危険極まりないものがたくさんあります。
トラフグとかトリカブトとかですね。すぐに死にます。
アスベストも自然素材。危険ですね!!
なので自然素材が健康住宅って変だと言う事は
理解できると思います。
でも、ここでは反論が出てきますね。
「体に良い素材もたくさんある」とね。
では、その素材100%なのかという疑問も出てきます。
素材100%で塗れるものなどそんなに多くは有りません。
バインダーというつなぎ材が使ってあるのが普通ですが、
それが書いてなかったりします。
そこまで調べるべきでしょう。
では何が健康的なのか??
言葉だけで判断しない事ですね。
そんな家に出かけて空気感を比べるしかないでしょう。
空気感だけは嘘が付けませんからね!!
そして自分自身の感覚で判断する事です。
健康住宅の定義は自分自身で作らない限り判断仕様は無いです。
エイジングハウスも同じで、こちらが勧める家に納得されない場合は
それは健康住宅とは言えません。
相性もあると思います。
「お手ごろな価格でハイクオリティーな家」
なんて会社の家を見るとエアコンの室外機が
5~6台付いていたりする。
1階のリビングは広いので20帖用とかの
大容量エアコンでしょう。
個室にはその大きさに見合うものが付けられて行く。
電気屋さんに見積もりをしてもらうときに、
「少し余裕がある方が電気代は安くなります」
とか言われたので6帖には8帖用をとか
大きめにすることがよくあります。
そんな見積は全部で120万円とかになる。
「快適に過ごすにはこれは仕方がないよね」
って事で取り付けました。
でも、おかしいでしょうってのが自分の考えです。
120万円もかけるエアコン代なんておかしいです。
だってそれなりの断熱性能にすると
エアコンなんて計算で6帖用とかで十分にまかなえる。
ちゃんと熱損失からエアコンの容量を計算すると
部屋の広さではなく能力で判断できる事になる。
数字はこんな時に使うものです。
家の表面から1時間にどれだけ
熱が逃げていくのかが分かるので、
その時の家の中と外気の温度差でエアコンの
能力をはじいて計算するとすぐに分かる訳です。
断熱性能を2020年度基準で施工していたら
そんな数字は出ているはずですから、
それで計算をしてもらう事をお勧めいたします。
この数字は同じ長期優良住宅でも
会社毎に変りますので建てる会社でご確認ください。
「それは何でしょうか??」
的に言われたら、その会社は断熱的に「危険」な会社だと思います。
知らない会社。
もっと言うならエアコン代と断熱工事費と同じくらいだから、
そのお金で断熱性能を上げた方が断然に「快適性」と「電気代」
は良くなる。
工事費で払った方が長く快適に暮らせます。
どこで建てるか??
総合的には支払うお金は同じになりそうな気がします。
断熱工事費は住宅ローンで支払える。
「窓は大きい方が良いわ」
「はい、かしこまりました。
ではこの南面は全て窓にしておきますね」
って打合せは大変危険です。
お客様のご要望重視型の会社ですね。
しかも聞き取っている人は技術的な事が分からない人。
つまりは素人通しの会話です。
こんなの打合せとは呼びません。
オーダーを取りに来たウエートレスと同じでしょう。
ウエートレスは料理のメニューしか分かりませんからね。
さて、窓の大きさが何を意味するのか??
この場合は「耐震性」を大きく損ねる方向に動いています。
窓が広がった事で「耐力壁」が消える事になる。
地震の時はどうするんでしょう??
「なくなった分を他で補強するから大丈夫です」
南側に耐力壁が無くなったから北面に集中して配置した。
なんて計算上はクリアできるでしょう。
でも、耐力壁のバランスを計算する「偏芯率」
の0.3以下がクリアできません。
これは阪神淡路の地震で起きた悲劇と同じことを
繰り返そうとしている。
それをアドバイスするのが我々建築士です。
「窓が大きいのも良いですが建築基準法の
偏芯率がクリアできませんので、
その範囲で広げておきますのでご了承ください」となる。
また、窓が大きくなると熱損失も大きくなることになります。
冬は大量の熱が出て行くし、
夏は大量の熱が入ってくることになる。
窓はいくら高性能でも外壁の断熱には負けます。
よって、大きな断熱の穴になる。
夏は暑い家になる事は間違えありません。
「断熱性能を大きく落とします。
2020年基準をクリアできませんのでお受けできない
お話になります」
って判断をするのが建築士です。
だから、打ち合わせは建築士とした方が賢明でしょう。
無免許は怖いです(汗)
専門なので家の構造的におかしな建物とかすぐに分かります。
大きな窓の家や形が複雑怪奇な建物は地震に弱いです。
それ以外でも地震に弱い家で見ただけで分かる家は
沢山ありますから要注意です!!
「耐震等級は2ですから大丈夫です」
っていう会社もありますが、数字上の事であり、
実際の地震時にその耐震性が発揮できるかどうかでしょう。
最近見た家で「恐るべし!!」と感じたのは、
2階の外壁ラインが1階のリビングの真ん中にあり、
その外の2階の外壁の下に壁が無い家です。
2階の外壁は当然ですが「耐力壁」といって
地震の時の力に耐える壁なんですが、その下に壁が無い。
つまり、2階の耐力壁が受けた力を
1階に伝える事ができないと言う事です。
熊本地震で倒壊した家の構造と同じです。
力は柱で下に伝わって行きます。
梁で受け止めるとその梁は折れる可能性が大きい。
構造計算がしてありそのつもりで組んであれば良いでしょう。
でも、計算されていなかったら折れます。
危険な家といえます。
構造的な素人みたいな人の設計でしょうね。
地震が来ないことを祈るしかありません。
L型の家なども危険です。
家の中にその家の重心が無い場合は危険でしょう。
L型の入隅部分で家は折れる可能性が高い。
段ボールなどをL型に切り取り手で広げると簡単に裂く事が出来ます。
ここには大きな力が集中するから危険だといえますから自分は設計はしない。
R+houseの家は構造計算を行い「偏心率」の計算まで行います。
簡単に言うと家の重心と剛心の離れを計算する。
これで分かるのは重心と剛心が一致しているのが
一番強いと言う事です。
数字だけの耐震等級3でも重心と剛心が大きく離れていると
剛心から遠い方が壊れる可能性が高い。
阪神淡路の時の倒壊は、北側に剛心が寄っていたためです。
つまり南側が窓だらけであったと言う事ですね。
過去のデーターで設計をしないと危険かもしれません。
「どこに頼めばいいのか??」
それが分からない人は多いでしょう。
それを探してネットを調べたりしますが、
どこも良い事しか書いてありません。
なので判断は難しいと思います。
ホームページなどを見て判断するには
「一貫性が有るか??」という事が
見極めになると思います。
ホームページには二種類があります。
一つは「なんでもできます」的なホームページで、
よく見ると書いてあることが矛盾だらけという物です。
「健康住宅」という商品が有るのに
「お買い得商品」という物もある。
そんな会社は危険でしょう。
見学会とかモデルハウスとかに行ってみても
そこには営業マンがいてしつこくしゃべってきます。
ここでのポイントは
「しゃべる事が理解できるか?できないか??」でしょう。
大体は一方的にしゃべりますから
何を言いたいのかが分かりません。
そんな会社は危険です。また、
その会社が何を目的に家を建てているのかが
分かる質問が有ります。
それは、なんでもいいので、それを指さして
「なぜ、これを使っているのでしょうか??」
と言ってみましょう。
その答えに納得で来たらその会社はよく考えていると言えます。
一番ダメなのがその質問に答えず、話題を変える営業マンです。
「それはうちの標準です」とか「それはお客様のご要望で」
とかはお話になりませんのでやめた方が良いでしょう。
ちゃんとした理由を話してくれる会社は
しっかりと家を考えていると言えます。
仕事としての家かお客様にちゃんと提供する家かの違いです。
基本的にあまりしゃべらない会社の方が信用できると思います。
お客様の質問にしっかりと答える感じの方が良いでしょう。
マシンガントークは質問が怖い証拠ですね。
取り合えづ、信用できる会社を決める事が、
家づくりのスタートだと言えます。
雑誌に書いてあるように進むとハウスメーカーに引っ掛かります。
資金計画から設計までできる会社は、
土地探しも資金を考えて行いますから、失敗は無いです。
土地も同じです。最終的に家を建てる事を考えますからね。
売って終わりの会社とは大きく違ってきます。
信用できる会社を探す事が第一だと言えるでしょう。
親が子供と一緒に居られるのは18年ぐらいだと思います。
大学や就職を地元でしてくれた場合は
もう少し長くなるかもしれませんが
子供として接する事ができる時期と考えれば
やはり18年ぐらいだと思います。
そう考えると「家」をどうするかが
変わって来るのではないでしょうか?
それこそ、子供が中学生とか高校生になってから
家を建てた場合、本当に数年間だけ
一緒に新居で暮らすって事になります。
そう考えると、新居で一緒に暮らす期間で短いんですよね~
なので、私は声を大にして言います
「早くしないと、子供は出ていくよ!!」って。
恐ろしい金額を投資して家は建ちます。
そこには子供の事を考えて子供部屋もある。
しかし、その部屋を数年しか使わない。
なんともったいない投資なんでしょう!
子供から見た場合も小さな頃の思い出は、
住んでいた貸家の方にあり、
新築の家は何だから他人の家みたいに
感じている事でしょう。
誕生日やクリスマスに正月などの
思い出は昔の家にある訳ですから!!
そう考えると早くした方が良いとなりませんか??
「まだまだ、うちの子は小さいから」
なんて言っていても「あっ!!」
という間に時は過ぎていきます。
誰のための家なのか??
って事も考えた方が良いでしょう。
家をどのタイミングで建てるのか??
今であれば「消費税率アップ前」
というのが一つの目安になります。
来年の3月までの契約で大きなラインがありまして、
そこまでで契約した場合はその先に工事しても8%でいける。
もう一つは来年の9月までの完成です。
3月契約が出来なかった場合は、
完成を9月までにすると8%でいける。
タイミングはここになってきています。
まあ、消費税でタイミングと取るとそうなります。
他のタイミングは子供の成長が大きいですね。
多くの人は「子供が小学校に上がる前に」というタイミングが多いです。
そこを逃すと「中学校」になり「高校」になる。
小学校になる前に建て終わるのが良いとなると
逆算で行動予定を組めることにもなります。
来年の3月末完成を目指すとなると、
着工は今年の12月になります。
12月に着工するとなると各申請の時間が
1カ月は最低欲しい。となると設計の完了が10月末。
設計の時間も1カ月は欲しいので、
プランが決定するのが9月末でしょう。
プランあれこれやショールーム見学など
会社によって異なりますが3カ月ほど
見た場合はプランヒアリングが6月くらい??
プランを考えるとなると土地が決まらないとできません。
土地決定も6月となる。
土地の決定は人それぞれで時間は読めません。
早い人で2カ月、長い人は2年とかです。
早かった人だと今から動かないといけない。
そうです。来年の3月に間に合わせる人で
テンポ良く行って、スタートが今です。
くどいようですがテンポ良く行った場合です。
テンポ良く行くようにするためには色々と周りの人を
味方につける必要があります。
つまりは常日頃の行動が大きく影響をしてくると言う事です。
よく言うお墓参りとかですね!!
自分は、その人の行動を読んで予定表を作ります。
ほとんど、外さないです。不思議な予定表です(笑)