あの大企業が、、レタス始めました。。
今日は日本企業の技術の嬉しい話。
先日、
腎臓疾患の後遺症で生野菜や果物の摂取が制限されているお客様とお話をさせていただきました。
野菜や果物は、生の状態だとカリウムが多く含まれ、
腎臓を患うとカリウムの排泄が滞って体内に蓄積され、
血液中のカリウム濃度が上昇して不整脈に陥ることがあります。
そのため、そのまま生で食べるのは避けた方がよく、
水に溶けやすい性質のカリウムを茹でて少なくするなど、
食べるときに工夫がいるのです。
ですから、その方は大好きなミカンでさえ
火を通さなければならない、もしくは缶詰なら大丈夫とお医者さんに伝えられ
なぜ好きなミカンを茹でないといけないのかと嘆かれていました。
食事は今や生きるための不可欠要素の域を越え、嗜好品ともなっています。
病気のせいで食べたいものが食べれなくなるというのは
自分に置き換えるとやはり辛いものです。
同時に日常、生鮮食品をごく当たり前に口にすることの
ありがたさに気付かされました。
そんな折、ある知人からの情報提供がありました。
富士通の先端農業事業が
秋田県立大学の特許と会津富士加工(株)の技術により
カリウム含有率85%カットのレタスの栽培に成功したそうです。
昨年8月のニュースなのでご存じの方も多いかと思いますが
すでに出荷・販売も開始されているようです。
これで摂取制限されている方でもサラダが食べれるそうです。
このことがどれほど嬉しいことなのか、
それは腎臓疾患者の方々やその身内の方々、
また治療に関わる人々にしかわかり得ないことかもしれません。
目下、成功はレタスのみということですが
今後も様々な野菜や果物の栽培においての成功を祈るばかりです。
こういった日本の技術はコストや需要の有無などが原因で
活かされる場が少ないのが現状ですが、
知るだけでも希望が持てる、それだけで嬉しい出来事であることには変わりありません。
必死に日々切磋琢磨する研究員や技術者の姿を思い浮かべると
背筋が伸びる思いです。
負けてられません。
真面目な記事になりましたが、
あっとはんどメンバーは皆ほんと真面目なので
是非一度、バリアフリー体験館を見学という大義名分の下、
我々社員の見学、視察にいらっしゃって下さい。お待ちしております。
記事 / モーリー