【Study】家を小さくするリスク
家のコストを抑える方法の1つが、
家を小さくすることですが、
家を小さくすれば、
家が安くなるだけじゃなく、
光熱費や固定資産税も安くなります。
また、同時に土地も小さく出来るので、
土地も安く買えるようになるし、
土地の固定資産税や外構費用も安くなります。
さらに、土地と家と外構全てが安くなれば、
銀行からの借入額が減り、
住宅ローン金利の支払いも安くなります。
このように、家を小さくすることは、
今後あなたにかかり続ける
負担を軽減してくれるので、
ぜひそうしていただきたいのですが、
とはいえ、そのやり方を間違えてしまうと、
肝心の生活に支障が出てしまいます・・・
つまり、ただ単に
家を小さく出来ればなんでもいい
ということではなく、
生活の質を一切落とすことなく、
価格だけが落とせるように、
コストをかけるべきところと、
かけなくていいところを、
正しく理解しておかないといけない
というわけなんですよね。
例えば、2階建ての家を小さくする場合、
懸念されることは、
1階に収納が不足することです。
コストのことだけを考えて小さくした場合、
1階に部屋をつくらないでしょうから、
なおのこと物を置く場所に困ります。
(1階を大きくすると、
コストが上がってしまいますからね)
結果、リビングダイニングが狭苦しい上、
いつも散らかってる状態になってしまいます。
また、1階に部屋がないと、
もし将来足腰が悪くなった時、
お金をかけて増築しないといけなくなります。
つまり、
減らさなければいけない老後の負担を
むしろ増やしてしまうというわけですね。
洗濯物の動線もややこしくなります。
2階のベランダで干す場合、
いちいち持ち運びするのも面倒ですが、
取り込んだ後の、
たたむ作業と収納に片付ける作業が
非効率になりやすいのも欠点です。
わざわざ1階まで持って下りてきた場合、
再び部屋がある2階まで
たたんだ洗濯物を
持っていかないといけませんからね。
毎日、行ったり来たり大変です。
そして、これはただ単純に
平屋にした場合も全く同じですが、
プライバシーが担保されるように
間取りを考えないと、
光が届きにくい場所に配置されることが多い
キッチンや水回りが真っ暗になってしまうし、
光は届けど、視線が気になるリビングも
決して居心地がいいわけではありません。
また、プライバシーが担保されてない家は、
防犯性も決してよくありません。
窓を見ただけで、
そこがなんの部屋か分かるし、
電気がついているかどうかで、
誰がどこに居るのかも
分かってしまうからです。
そして、これらを外構工事で
カバーしようとするわけですが、
家の中が見られにくいように、
目隠しをつくったり植栽をたくさん植えたり、
また、入ってきにくいように、
頑丈な塀をしたり、門扉をつくったり
するとなれば、とんでもないコストが
外構工事にかかってくることになります。
つまり、家の価格を抑えたはいいものの、
外構工事の費用が高くついてしまうため、
結局、全然安くなかったということに
なるかもしれないということです。
✔︎住みやすさの鍵は「プライバシーの担保」
平屋を建てる場合、
リビングの狭苦しさ問題や散らかり問題は、
2階建てに比べて解消しやすいでしょうし、
洗濯作業問題も解消しやすいでしょう。
上下移動がなく、水平移動だけですからね。
しかし、一方で、
プライバシー問題や防犯問題は、
2階建てよりも深刻になります。
全ての部屋に周囲からの視線が
届きやすいわけですからね。
結果、先程と同じく防犯のために
外構工事に莫大な費用が
かかることになるでしょう。
また、防犯のために、
カーテンやシャッターが必要となり、
家のコストも割高になってしまうでしょう。
家を小さくするということは、
ただ単に面積をカットするだけでは、
全く意味がありません。
たとえ家のコストが下がったとしても、
他のことにコストがかかり、
結局高くなってしまうだけだからです。
住みやすい家にするためには、
「プライバシーの担保」が必要不可欠です。
そして、そのためにはコストがかかるため、
そのコストをカバーするために、
正しい知識をつけ、
合理的に家を小さくしなければいけません。
このような家づくりが出来れば、
最小限のコストで
住みやすい家をつくることが出来るし、
土地や外構工事に無駄なお金をかける
必要がなくなり、結果、
家づくり全体の予算を抑えることが出来ます。
ということで、
まずは家を小さくするための
「なるほどな!」と納得出来る
正しい知識をつけるように
していただければと思います。
家を小さくすることは難しく、
正しい知識なしでは、
正しい答えに辿り着けないですから!