【Study】土地の日当たりの良し悪しは重要?
日当たりに難がありそうな土地に家を建てる場合、
南の家の日かげになる場所を避けて
家を建てるのが一般的な考え方です。
しかし、そうすることによって、
外構工事に高額な予算が必要となってしまったり、
日かげを避け、日なたに建てたにもかかわらず、
なぜか薄暗く電気が一日中必要な家になってしまったり、
生活感漂う家になりやすかったり、
洗濯・片付けといった家事に
余分な手間がかかる家になりやすかったり、
ということは、計画中には気付きにくいのですが、
結果的に起こりうる可能性が高い事実です。
それゆえ、こんな悲しい結果にならないためにも、
誰もが、土地を有効活用出来る
家づくりの考え方を知っておく必要があります。
まず考えていただきたいことが、
なぜ、そもそも当たり前のように、
全ての部屋を日当たりが良い場所につくろうとするのか?
ということです。
例えば、玄関を、
日当たりのいい場所につくる必要があるでしょうか?
また、お風呂やトイレを
日当たりが良い場所につくる必要があるでしょうか?
さらには、収納を、
日当たりがいい場所につくる必要があるでしょうか?
もちろん、そんな必要ないですよね。
では、寝室は、
日当たりが良い場所じゃなきゃダメでしょうか?
また、子ども部屋も、
日当たりが良い場所じゃなきゃダメでしょうか?
文字通り、寝室はただ寝るだけの部屋であるはずです。
つまり、夜中から夜が明けるまで使用する部屋ですから、
そこに日当たりは必ずしも必要ないですよね。
そして、あなたに夜勤があるとしたら、なおのことですよね?
では、子ども部屋はどうでしょうか?
もちろん、子供たちが自分の部屋をフル活用している時は、
明るい部屋にしてやりたいでしょうから、
そう考えると、日当たりが良い場所に配置してやりたいと
思ってしまうかもしれません。
しかし、直射日光が一日中入ってくる部屋は
果たして過ごしやすいでしょうか?
子どもたちが自分たちの部屋をフル活用するようになる
中学や高校の時、サンサンと日差しが射し込む部屋は
集中して勉強しやすい部屋でしょうか?
そして、やがて子供たちが出て行った後、
その部屋を収納代わりとして使いたいと思った時、
直射日光がサンサンと射し込むその部屋は、
収納として充分な機能を果たしてくれるでしょうか?
これは、なにもこれらの場所は、
全て暗くても構わない
という話をしているわけではありません。
これらの場所は、どの部屋も、
例外なく必ず明るい場所にしなければいけないわけですが、
しかし、そのためにわざわざ直射日光を採り込む必要がない
ということです。
つまり、日かげに配置してもいい場所は、
わざわざつくろうとしている無駄な余白部分に、
配置しても構わないということなんですよね。
もちろん、そこに配置した場所全てを、
設計の工夫によって、まんべんなく明るく出来るとしたら、ですけどね。
✔️敷地を有効活用した家づくりのメリット
設計の工夫によって日かげさえも有効活用することが出来たら、
家づくりの幅が大きく広がります。
そして、その結果、
✔️カーテンがいらない明るくて開放的な家をつくることが出来ます
✔️外構工事の予算を最小限に圧縮することが出来ます
✔️庭を美しく維持するための手間を大幅にカット出来ます
✔️プライバシーにも優れた風通しもいい家にすることが出来ます
といったメリットを、もたらしてくれます。