【Study】保険の優先順位
家を建てる時は、
保険を見直す良い機会であると言われています。
というのも、
家を建てるにあたって住宅ローンを利用する場合、
債務者は、必ず団体信用生命保険という
掛け捨ての生命保険に加入することになるからです。
つまり、もし住宅ローンの債務者が死亡した場合、
保険会社が、その残債を全て債務者に変わって
銀行に払い込んでくれるようになるわけなのですが、
そうなれば、毎月の大きな出費が減ることになりますよね?
また、債務者にもしものことがあった時には、
住宅ローンの返済がなくなるだけじゃなく、
他にも出費が減ることになります。
例えば、債務者が、
生活をするために必要な出費がなくなります。
食費、携帯電話代、こづかい、散髪代、などなどです。
また、車を維持していくには、
7年ごとに車を買い替えるとしたら、
毎月に換算すると、
平均で7万円ほどかかるようになるのですが、
(購入する車によっても違うので、あくまで平均的な数字です)
この出費だってなくなります。
これらを合わせてみると、
最低で20万円は出費が少なくなるのではないでしょうか?
そして、これに加えて、
債務者が25年以上国民年金や厚生年金を払っていたとしたら、
遺族年金という年金が支給されるようになるのですが、
仮にこの年金が毎月10万円あるとしたら?
そして、これに加えて、
奥さんの収入が毎月手取りで10万円でもあるとしたら?
とてもじゃないけど、
苦しい生活になるとは思えなくないですか?
ましてや、1000万円以上もの価値がある
家という資産があるわけですからね。
それゆえ、もしもの時に備えて加入した保険は、
すべて見直していただいてもいいかも?というわけですね。
せいぜい月3,000円ぐらいの掛金の
掛け捨ての定期保険で充分ではないでしょうか?
また、国民年金さえきちんと支払っていれば、
私たちは医療費の負担が30%で済みます。
さらに、国民年金に加入していれば、
誰でも“高額療養費制度”という制度を利用することも出来ます。
簡単に説明すると、
医療費として300万円かかったとしても、
実質の自己負担は10万円程度でよくなる制度です。
それゆえ、“医療保険”には、
無駄に高額に加入する必要もなく、
もっと費用を抑えて加入するか、
あるいは全くかけずに、その分現金として蓄えていくか?
でいいのではないでしょうか?
入院から通院に切り替わった時に備えて。
以上の理由から、
保険に必要以上にお金を回す必要がないというわけなのですが、
もう1つ、なぜ保険よりも、
前々回お伝えさせていただいたiDeCoを優先すべきなのか?
についてお伝えさせていただきますね。
貯蓄機能を備えた生命保険は、
中長期に渡って預けていけば、
確かに保険の営業マンのプレゼン通りに増えることでしょう。
しかし、生命保険は、
受け取る時に税金がかかるようになるため、
増えた分を丸々もらえるわけではありません。
他方、iDeCoは増えた分に関しても、
受け取る時に一切税金がかかりません。
また、個人がかける生命保険は、
手取りの給料から掛けていくことになります。
つまり、税引後に掛けていくものです。
他方、iDeCoは税引前に掛けることが出来ます。
つまり、所得控除の対象となるため、
節税をすることが出来るようになるというわけですね。
いかがですか?
これが保険をそれほど優先しない理由です。
個人的には、最優先は“iDeCo”で、
その次が“つみたてNISA”、
そして3番目が“保険”かな?と思っています。
銀行の預金には、
必要最小限だけを入れておけばいいでしょう。
家づくり同様に、
世間で言われている固定概念に固執したり、
勉強不足で真実を見落としてしまったり、
新しいものを拒否してしまうことで、
大切な資産を守る手段を、
見逃さないようにしていただければと思います。