【Study】二ッチの高さ?
「この辺りの壁にニッチを付けたいのですが??」
「はい。分かりました。そこには何を飾りますか??」
「そうですね。ここは家族の写真を飾りたいですね」
「そうですね。玄関ですからそれが良いと思います。で、高さはどうされます??」
「ニッチの高さでしょうか??そうですね。どうが良いかしら・・・・」
「建築的に言えばドアの高さに合わせた方がスッキリと見えます」
「では、それで良いです」
「ドアの高さの2Mから下にニッチを作っておきますね」
これはよくある打ち合わせ風景です。
ニッチの高さをどうするのか??
普通はこの会話の中に出て来る「何かの高さに合わせる」が建築の常識です。
建築的には何かのラインを合わせる事がスッキリと納める鉄則なんですね。
でもこのニッチの場合は違います。奥様が家族の写真を飾りたいと言っている。
つまり、奥様は玄関で家族に「行ってきます」と「ただいま」を言いたいはずです。
こんな時には、自分は玄関のタイル面に立っている奥様の目の高さにひとつ、玄関ホールに上がった時の奥様の目の高さにひとつ、ニッチを作ります。
誰が何を見たいのか??
それで高さを決める。でもいちいち奥様の目の高さなど測ったりしません。
立っているときに大体の身長は分かりますから、それから推測していきます。
最近はニッチなどは勝手に作っていきます。
構造的な事などで出来る場所が限られて来るので、打ち合わせとかしても構造計算が終ったら難しくなったりするからです。
場所も高さも種類などもお任せですね。その方が上手く行きます(笑)