【Study】要望と欲望
その「要望」にはお金が絡むので、こちらはその要望にどれぐらいかかるのかを頭で計算しながら実現できるか否かを常に考えていきます。
なので、限られた予算の中で出来る事と出来ない事が出てくるわけです。
お金で要望を整理していくのが自分のやり方です。
なので恐ろしい量の要望は聞きません。
お金が出せない事を聞くのは辛いですし、最終的には出来ない事を証明させられる方はもっと嫌な感じになるでしょう。
予算オーバーのプラン変更は地獄の作業の繰り返しになりますからね!!
また「要望」を聞き続けると、恐ろしい事に要望が欲望に変化していくわけです。
欲望は怒りとセットになり実現できないとなると怒りの感情が出てきます。
「予算は最初にお話ししましたよね??それで要望を言えって事は予算内だと思うでしょう!!」
みたいになります。
あらん限りの欲を出しているのでしょうがないと言えばしょうがありませんが、どうにもなりませんから諦めるしかありません。
でも、なかなか諦める事はできません。
欲が出る前の冷静な段階で現実を見せてあげる事がプロの技でしょう。
手の届かないものを見せても後が怖いだけの事です。
背の丈を超えないような配慮も大切ですね。
要望もあまり聞かないのが自分のやり方です。
聞いているうちに欲望に切り替わってしまいます。
それに気が付けばいいでしょうけど、なかなか気が付く事はありません。
要望はどしどしいうものってほとんどの人が勘違いをしていますから、しょうがない事ですけどね??
「広いリビングが良くって!!」
「何をするんですか??」
「何もしないけど広い方が良いかなって思って」
「その程度で工事費を上げるってもったいなくないですか??」
「確かに」
みたいになるのがエイジングハウスの進め方です。
家は全体を見て考える。
そして予算内で納まるように考えていきますからいきなりリビングが・・・・なんてなる事はありません。