【Study】安い家と高い家
似たような外観の家でも安い家と高い家があります。
「何が違うの??」
って質問を受けたりしますが、率直に返すと、
「全てが違います」って答えます。
設計から材料から家の考え方まで違っている。
なので同じ家族が同時に安い家と高い家に住んだとしたら30年後の人生は大きく変わると思います。
それぐらい違う。
性能的に言うと「耐震等級」は安い家は「1」でしょう。
高い家は「3」になる。
地震が来た場合の家の強度が変わるので下手すると命に係わる事になる。
でも、見た目は同じ。
「断熱等級」も安い家は「1」で高い家は「4」になります。
これは快適性が大きく変わります。
分りやすく数字で表現すると簡単です。
光熱費が大きく変わる。
安い家の断熱は平成4年の基準です。
給湯器はガスですし暖房は灯油を使う。
なので年間の光熱費は24万円ほど。
月平均が2万円です。
高い家はオール電化でエアコンだけで過ごせる全館冷暖房。
年間の光熱費は12万円で月平均は1万円です。
2棟の差額は年間に12万円で35年のローンを払い終わった段階での差額は420万円。
安い家はそれでも暖房の無い部屋は寒い。
なので風邪を引きやすく医療費を比べたら差額はもっと大きくなる事でしょう。
ざっと基本性能だけを比べてもこんなに変わってしまいます。
他のメンテナンスを比べたら建設費の差額なんてあっという間に逆転してしまいます。
昔から有る教えで「安物買いの銭失い」って事ですね。
家は金額の桁が違うので理解しにくい事は分かります。
でも、大きな差が隠されていることは生活すると如実に分かる事になります。
でも、住み比べられないから安い家の会社は無くならないって事でしょうね??