【Study】自由設計の危険
住宅業界には変な言葉が多い。
その中の言葉でよく使われるのが「自由設計」でしょう。
単純にとらえると
「お客様のご要望通りに建てる家」
みたいな意味であるとは分かりますが、
これは非常に危険な事であると気が付いているのは
一部の技術の人間であると思います。
営業マンはこれ言葉をよく使いますから、
何も分かっていないと言えます。
お客様の要望を聞く事は良い事だと思いますが、
その要望には価格というものが必ず付いています。
その要望ができるお金が用意できるかどうか??
そこに大きな問題がある。
なのに、誰もそこを言いません。するとお客様は
「予算内で出来るみたい」
と勝手に思い、どんどん要望を言われます。
それに油を注ぐ営業マンは、
「最初だから言いたいことをどんどん言ってください」
みたいに良い人になって行くわけです。
お客様からすればなんでも話を聞くいい人となるわけです。
隣に座っている設計担当はたまったものではない。
「お金大丈夫なんだろうか??」
って、心配しながら頭の中では金額をはじいている。
が、どんどん要望自体は出て来るから止められません。
少しでも止めようとすると、
「自由設計って言ってましたよね。なんでも聞いてくれるんじゃないの??」
みたいになって行くから恐ろしい。
とてつもなく大きなプランが出来あがり、
予算オーバーの見積書が提出される頃には、
お客様は奈落の底に居る事になる。
夢から一気に現実に戻り、プランを小さく、
金額を下げる打ち合わせが延々と続くから恐ろしいです。
自由設計を間違えるとちっとも楽しくない家づくりが展開されます。
予算をはじき出してから要望は言った方が絶対良いという事です。
まあ、自由設計みたいな事を掲げている会社には行かない事が
良いのかもしれません(汗)