【Study】服はどこに片づける?
一般的な家であれば、
ウォークインクローゼットが寝室の隣にある事が多いです。
2階建の場合は場合は特にコスト面から寝室横に設ける事が多い。
子供の服は子供部屋にクローゼットを設けてあげて、
そこに収納が建築の常識でしょう。
コストや単純な動線を考えるといかにも便利そうで納得できる
場所にある収納に見えるクローゼット。
図面上ではパーフェクト感が漂っています。
ところが、いざ生活を始めると、
これが意外な方向に向かう事に。
ご主人の仕事着が1階の和室に吊るされていたり、
子供の制服も1階の和室や室内干しのハンガーにかかっていたりする。
理由は簡単です。服の収納が2階にあるためです。
生活し始めると分かる動線の矛盾。
2階に寝ている家族は身支度や食事のために
1階に降りてくるわけですが、次は着替えのために
2階に舞い戻る事になる。
複雑な動線はすぐに通行止めになるのが
ぐうたら人間の常識です。
ショートカットを作り単純な
動線が出来上がっていく。
空き部屋の和室がクローゼットに早変わり!!
って事になるわけです。
そこで登場するのがお着替えクローゼットです。
洗面所のすぐ隣にお着替えクローゼットを設けた
場合はいちいち2階に上がる事は無い。
この設計が恐ろしく便利であることは生活してみると分かる。
また、玄関の近くにハンガーを設けるのも良いでしょう。
この部屋もエッグパルプにしておくと服の消臭にも使えるという事になる。
一般的には消臭剤を振りまき、
服にカビを発生させるという事になる場所です。
防カビ材が入っていたらその限りではありませんが
体に良くないでしょう。
服をどこに収納するのか??
なんて事で動線の長さは恐ろしく変わります。
何も考えていない設計者はコストのみでの判断をするかもしれません。
判断しにくい場合はその設計者が設計してすでに生活が
始まっている家を見学させてもらうことが一番でしょう。
一目瞭然で判断できます。
服は毎日の事です。
しっかりと収納場所と管理の在り方を考えておく必要があります。