【Study】農地に家を建てる場合の注意点
コロナ前に比べて建築費が
25%ほど値上がりした上、
まだ値上げが続く
建築資材のことを考えると、
実家に使える土地がある方は、
それを活用するという選択肢も
現実的になってきている
のではないでしょうか。
土地を買わなくていいとなれば、
現在の土地価格からすると
1000万円以上、
家づくりのコストを
抑えることが出来ますからね。
とはいえ、それは
そのまま土地が使える場合だけに限られ、
実際のところは、古い家が建っていて
それを取り壊してそこに家を建てるとか、
農地の一部を造成してそこに家を建てる
のいずれかであることが多く、
そうなれば、その状況に応じて
それなりに費用が
必要になってくるんですけどね
というわけで今回は、
その後者である
農地を造成して家を建てる場合について
詳しくお伝えしていきたいと思います。
農地ならではの注意点を
お伝えした後に
費用面について言及していくので、
農地を活用しようかとお考えの方は
最後までお付き合いください。
農地を活用するにあたり
まず調べていただきたいことが、
そこが「市街化調整区域」
なのかどうかです。
市街化調整区域という地域だけは、
農業を推進する地域なので、
農地を宅地に変えるのが
とっても難しいからです。
そのため、まずは
ここを親御さんからお聞きするか
あるいは市役所に行って
確認いただければと思います。
そして、その調査時に
同時に調べていただきたいことが、
その地域が「農業振興地域」に
含まれていないかどうか
ということです。
この地域に含まれていると
農地転用(農地を宅地に変える申請)
をする前に、
この地域から外してもらう
申請をしないといけない上、
その申請は年に2回しかなく、
しかも申請が受理されるまで
半年もかかりますからね。
要するに
すぐに建てたいと思っても、
この地域だった場合、
造成工事をするまでに最短でも8ヶ月、
時期によったら
1年以上かかってしまうことになり、
「あらら・・・」ということに
なりかねないので、
農地を利用するという選択肢が
少なからずあるのであれば、
事前に調べておいていただくことを
オススメしているというわけですね。
では、続いて費用面について
お伝えしていきますね。
まず農地転用の申請をするのに
行政書士さん・土地家屋調査士さんに
支払う費用が必要となるのですが、
(測量・分筆して申請を出すからです)
測量が絡んでくるとなると
50万円ぐらいは
計上しておいた方がいいと思います。
続いて必要となるのが、
水道の引込工事と水道加入金の支払いです。
農地には、前の道から水道なんて
引き込んでいないからです。
ゆえ、これにも合計50万円ぐらいは
計上しておいた方がいいかと思うし、
前の道に水道がない場合は、
もっと遠いところから
水道を引いてこないといけないのですが、
そうなれば100万円単位で
追加工事が必要になる可能性があるので、
これに関しても市役所であらかじめ
調査しておいた方がいいと思います。
続いて、本題の造成費用ですね。
造成に関しては、
境界につくる擁壁基礎工事費用、
表面にの土を取り除いて処分する費用、
そして新たに土を入れる費用、
この3つが必要となるのですが、
ざっとこの3つを合計すると
少なくとも造成する坪数×3万円は、
基礎の深さや土の処分料によっては
坪数×4万円近く必要となってくる
とお考えいただいた方がいいかと思います。
造成する面積が60坪だとしたら
180〜240万円、
造成する面積が80坪だとしたら
240万円〜320万円、
必要となってくるという感じですね。
これらの合計が、
農地に家を建てる場合に
必要となってくる費用です。
というわけなので、
これから家を建てるにあたり
実家の田んぼや畑を
使わせてもらおうかなーとお考えの方は、
この記事を参考にしていただけばと思います
この他、排水問題などもありますが、
細かいことは案件ごとに
アドバイスさせていただきますので、
いつでもご相談いただければと思います。
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