【Study】資金計画の前にすべきこと
ここ1、2年で
建築費が300万円〜500万円ほど
上がってしまたため、
これから家を建てる方は単純に
その分予算が上がってしまうわけですが、
とはいえ、インフレは食料品や日用品といった
日常生活に密接したものにも
大きな影を落としているため、
単純に上がった分だけ返済負担を上げる
という選択を取るのは
かなり勇気がいることだと思います。
インフレによって
今後所得が上がっていく
可能性があるとしても、
実際に所得に反映されるまでは
けっこうなタイムラグがあるでしょうし、
今後は社会保険や税金なども
容赦無く上がり続けていくのは
ほぼ間違いなさそうですしね。
そんなわけで、
ここからはこれから家を建てる方に
資金計画を立てる前に
やってもらいたいことついて
お伝えしていきたいと思います。
これらを知り、かつ実行するかどうかで
きっと今後、金銭的にも気持ち的にも
大きな差が生まれることは間違いないので、
まずは知識を頭に入れてください。
家を持ちながらも
金銭的にも気持ち的にも
充分なゆとりを持っていただくためには、
まずは家計を見直すことによって
「貯蓄資金」を少しでも多く
つくらなければいけません。
そして、その「貯蓄資金」の大部分を
分散しつつ長期にわたって
コツコツと積み立ていかなければいけません。
つまり、家計の見直しによって出来た
「貯蓄資金」の多くを
無難に銀行に預けるのではなく、
「長期積立投資」に回すべきだ
ということですね。
長期積立投資に回す理由は、
長期間になればなるほど
お金が雪だるま式に増える
「複利」の力が最大化していくから。
そして、短期的、中期的には
アップダウンを繰り返す株式市場も、
過去のデータを見る限り
長期的に見れば右肩上がりで進んでいくので、
目先の動きを気にせず
積み立て方式で買い続けていけば、
自然とお金が増えていくような
仕組みになっているから。
そして、なによりその増える割合が、
過去のデータが実証しているように
0.001%(普通預金金利)や
0.01%(定期預金金利)という
銀行の預金金利はもちろん、
1%前後の住宅ローン金利よりも
圧倒的に高いからですね。
過去のデータをもとに
平均的に見積もると年率6%〜7%、
弱気にその半分として見積もっても、
年率3%ぐらいの割合では
毎年平均でお金が増えていくのでは
と個人的には考えています。
仮に、今後40年間
毎月5万円ずっと貯蓄していくとして、
これが銀行であれば元本の2400万円に
毛が生えた程度にしかなりませんが、
年利3%ずつ増えていくとしたら
元本の2400万円が4000万円に、
年利6%ずつ増えていくとしたら
元本の2400万円が6000万円にも
なる可能性があるのが
長期積立投資の真骨頂ですからね。
これだけの資金余力が確保出来るとしたら、
たとえ私たちが老後を迎える時、
年金が減ってしまうかもしれないとしても
そこまで不安を感じることも
ないのではないでしょうか。
また、長期積立投資を継続することによって
金銭的にも気持ち的にも
ゆとりが手に入るとしたら、
これからの働き方にも大きな違いが
生まれてくるのではないかと思っています。
この手段を知り実行していれば、
今後確実に減っていく年金に
怯えながら暮らすこともなければ、
年金支給を目前にした時点で、
安心して仕事を辞めることが出来るでしょうし、
その後も気ままに仕事と遊びを楽しみながら
暮らせるようになるでしょうしね。
そんなわけで、
お金が増える可能性がある
この「長期積立投資」を
今後絶え間なく継続していただくために
まずはその資金を出来るだけ多く
つくってもらう必要があるというわけですね。
現在は、国が推奨する
「つみたてNISA」という制度があり、
増えた分に通常かかる
約20%の税金も免除されるため、
その分さらにお金が増えるわけですしね。
では、この「貯蓄資金」を
少しでも多くつくるためには
一体何をどうすればいいのか?
もちろん、夫婦で協力して働き
所得を上げることが大前提ではありますが、
まずは、いらない保険は全て解約すること。
そして、住宅ローンの返済を最大限長くすること。
最後に、家づくりのコストを少しでも
抑えられるような家の建て方を知ること。
大きく分けるとこの3つなので、
次からはこれら1つ1つについて
詳しくお伝えしていきたいと思います。