【Study】これからの家づくり新常識
2020年に発生したコロナウイルスによる
経済的な大混乱を防ぐべく、
世界中の中央銀行が
市場にたくさんのお金を放出したこと、
そして流通にも多大なる支障が出たことで
2021年からインフレが起こり、
原材料の多くを輸入に頼る建築業界も
その影響を大きく受け、
コロナ前と比較すると
約20%ほど建築費が高騰しました。
金額に換算すると
300万円〜500万円ほどの値上がりであり、
これを35年ローンに換算すると
毎月1万円〜1.5万円ほどの負担増です。
もちろん、ピーク時に比べて
木材価格も落ち着きつつあることから、
他の材料の値上がりがしばらく続いたとしても
今以上に建築費が上がることは
なさそうな気はしているのですが、
とはいえ、一旦上がってしまった
原材料価格や人件費は
そう簡単には安くならないと思うので、
これから家を建てる方は、
建築費はこのまま高止まりした状態が
続くことを前提として
家づくりの計画を立てざるを得ない
というのが現実だと思います。
そんなわけで、こんな状況下でも
これから先ずっと
お金の不安なく暮らし続けるためには
どのように家づくりをすべきなのかについて
順を追ってお伝えしていきたいと思います。
個人的には、
1.マイホームがあることで
暮らしが格段に豊かになること。
2.マイホームがあることで
もしものことが起こったとしても
家族を守ってあげられること。
3.マイホームがあることで
今後さらに高騰する電気料金の
心配をしなくてよくなること。
この3つの理由から
マイホームを持った方がいい
と思っているのですが、
その持ち方次第で
これからの人生が大きく変わる
と言っても過言ではないので、
より良い方向に進んでいただくために
知識を身につけていただきたいと考えています。
本格的に家づくりを進めるにあたり、
真っ先にやることが「資金計画」です。
資金計画とは、
どのように資金調達を行い、
その調達した資金を
土地、家、外構、その他諸々の経費に
それぞれいくらずつ振り分けていくのか
を決めていく作業です。
例えば、
あなたが家づくりのために
貯めたお金が200万円あり、
家を建てるにあたり親御さんが
300万円贈与してくれるとしたら
あなたが準備出来る自己資金は
500万円ということになり、
あなたが払っていけそうな額から
逆算した借入が3400万円だとしたら、
あなたの総予算は3900万円
ということになりますよね。
そして、まずはここから
家を建てるにあたり必要になるであろう
諸々の経費を差し引いていきます。
銀行に支払う費用、
火災保険や地震保険料、
土地や建物に必要となる登記代、
地盤改良費用、
新居に必要となる家電製品や家具代、
地鎮祭や引越し、ネット回線工事
といった費用ですね。
仮にこれらに
合計350万円必要だとしたら
先程の3900万円から
350万円を差し引いた3550万円が
土地、家、庭にかけられる予算
ということですね。
そのため、この3550万円を
住む地域やどんな家を建てたいのか
といったことをお聞きしながら
土地、家、庭にそれぞれいくらずつ
振り分けるべきなのかを決めていくのが
資金計画の大まかな流れになります。
分かりやすく1つ例に出してみると、
住む地域の土地の平均価格が
坪あたり15万円だとして、
平屋を建てたいので
それに必要な土地が60坪だとしたら
土地代に900万円ぐらいの予算を割き、
土地取得のための経費に
土地価格の約10%の90万円を割き、
その広さで必要な庭の予算が
坪2万円だとしたら
庭に必要な予算は
120万円ということになるので、
3550万円から土地代900万円と
土地取得経費90万円と
庭の予算120万円を差し引いた
2440万円が家にかけられる予算
ということになる感じでしょうか。
これから家を建てる方は、
家づくりを経験したことがないので、
いきなり資金計画と言われても
いまいちピンとこないかもしれませんが、
具体的な数字を出したことで
ざっくりとイメージしていただけたでしょうか?
これが資金計画であり、
この計画をどのような手順で立てるのかで
今後の暮らしが大きく変わる可能性があるため、
個人的には資金計画は
家づくりの最重要項目だと考えています。
そのため、まずはしっかりと資金計画の手順を
頭に入れておいていただければと思います。
この手順を間違えてしまうと
大幅に予算オーバーする可能性が高まり、
後から大変なことになってしまいますからね。
では、資金計画の話はここまでにして
次は資金計画をする前に
やっておくべきことについて
お伝えしていきたいと思います。
次からの内容こそ、
知っているかいないかで
確実に人生の明暗を分けることなので
お見逃しなくご覧いただければと思います。