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【Study】適切な広さとその理由

  •  【Study】適切な広さとその理由

わずか1、2年前と比べても

建築費が20%ほど上がってしまった現在、

その負担を少しでも軽減するためには、

家の面積を圧縮する他ありません。

 

そして、そのためには、

前回お伝えしたように

「なくてもいい場所」を削ると同時に、

部屋の広さはもちろん、

収納の広さまでも

「一体どれくらいが適切なのか」

を知らなければいけません。


 

というわけで今回は、

「適切な広さ」について

お伝えしていきたいと思います。

 

寝室や子供部屋はもちろん、

みんなが広くつくりたいと思っている

LDK(リビングダイニングキッチン)

に関しても、必要以上に広くつくれば

その分コストに直結してしまうので、

LDKに関しても言及していきますね。


寝室に広さは必要なのか?

 

寝室は、文字通り

「寝るだけの部屋」であり、

実際、家で過ごす時間の大部分を

リビングに費やしていると思います。

 

また、現在の家は昔の家に比べて

収納も充実しており、

実家にあるようなタンスやドレッサーを

寝室に置く必要もないし、

テレビも薄型&壁掛けになってことで

テレビを置く場所も必要ありません。

それどころか、そもそもテレビ自体が

必要なくなってきているぐらいですしね。

 

そのため、基本寝室には

ベッドぐらいしか置かないという前提で

広さを算出するので十分ではないでしょうか。

 

そして、そう考えると、

置くベッドの数とサイズによるものの、

セミダブルを2台並べて置いたり、

シングルとダブルを並べて置くのであれば、

実は6帖もあれば十分だったりします。

 

子供部屋に関しても、

全くをもって広くつくる必要は

ないのではないでしょうか。

 

その最大の理由は、

子供たちはやがて家を出ていき、

その部屋は基本

「空き部屋」となるからです。

 

そのため、そのうち訪れる思春期に備えて

部屋はつくってあげた方がいいものの、

そこに多大なコストを割く必要は

全くないのではないでしょうか。

 

個人的には、最大で4.5帖、

コストカットのためであれば、

3.75帖でも全然良くて、

お子さんが3人以上居て、

それぞれに部屋をつくってあげたい

とお考えであるのなら、

一人当たり3帖で全然良いぐらいの

お考えを持っておいていただくことを

オススメしています。

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最後にLDKについて。

今や、絶対的主役であるこのLDKでさえも、

闇雲に広くつくれば不用意にコストを

押し上げてしまうだけじゃなく、

別の問題の引き金になりかねないので、

適切な広さにすることをオススメしています。

 

では、その別の問題とは?

 

LDKは広くすればするほど

圧倒的な開放感を感じることが出来ます。

が、反面広くなればなるほど

空間に余白が生まれることになるのですが、

その余白の大部分は、

ダイニングスペースと

リビングスペースの間に生じます。

 

そして、その生まれた余白スペースには

必ずと言っていいほど

人は何か物を置きたくなります。

 

その代表的なものが毎日使う物です。

おもちゃ、絵本、ランドセル、教科書、

習い事道具、なんなら制服やパジャマも。

 

これと同じ現象が起こりやすいのが

LDKに隣接してつくられる和室と

キッチン前カウンターです。

 

和室に関しては、

客間としての機能を果たすことが

年に1回あるかないかであることが多いため、

いつの間にか物置部屋になりやすいし、

キッチン前カウンターに関しては、

料理の受け渡しなんて

一日わずか数分だけである上、

丁度いい高さの物置スペースとなるため、

いつの間にか所狭しと

生活雑貨が並べられているでしょうからね。

 

というわけで、

個人的には、無駄な余白は

ただただモノが増える原因となるため、

たとえ絶対的主役であるLDKでさえも

無駄に広くつくらない方がいい

と思っている次第であります。

 

もちろん、この考え方には

反対の方もいらっしゃるでしょうし、

予算的に問題がないのであれば、

わざわざ小さくする必要もないんですけどね。

 

というわけで、

これから家を建てる方は、

予算面も踏まえた上で

自分にとっての適切な広さについて

今一度ご家族で話し合って

いただけたらと思います。

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