【Study】「足る」を知るということ
自分の気に入った家を持つことが出来ると、
日々の暮らしが
これまで以上に豊かに感じられるので、
私たち住宅会社は
出来る限りお客様の理想を叶えたい
と思っているのですが、
家づくりで常に私たちの前に
立ちはだかるのが、理想と現実
との間に生じるギャップです。
つまり、気持ちを考えると
全てを叶えてあげたいと思う反面、
ローン返済や家計のことを考えると、
そういうわけにもいかないため、
その落とし所をどうするのかに
常に頭を抱えているというわけです。
ネットを開けば
夢が膨らむ情報が氾濫しているし、
建てる家の基準は
どんどん高くなっていくし、
それに追い討ちをかけるように
インフレの影響もモロに受けている中、
それに逆行するように
減っていっているのが手取り金額
というのが社会の現実ですからね。
というわけで今回は、
こんな時代の中
家のコストを増やさないようにする
たった1つの方法について
お伝えしていきたいと思います。
これは間違いなく
家のコストが落ちる最善の手段なんですが、
今回の記事をご理解いただいていないと
実行するのが難しいので、
なんとなく受け入れてしまっている
常識をリセットする意味でも
ぜひ最後まで読んでいただけると幸いです。
必要最小限を心がける
家のコストを抑えるために
最も必要なことは、
「建てる家のサイズを抑える」
ということです。
家のコストは
使う材料や品質よりも
面積によって左右されやすいからです。
また、仕上げはSNSの普及によって、
品質は国が定める基準の向上によって、
抑えることが難しくなっているからです。
そのため、家を建てる時には、
面積を数字だけで判断しない
ということを心がけていただきたい
というのが私たち住宅会社の本音です。
かつ、家の面積が小さくなれば、
1坪あたりの建築コスト(坪単価)も
必然的に割高になるため、
その辺も同時に
ご理解いただけると助かります。
では、家のサイズを抑えるためには
具体的にどのように考えていけば
いいのでしょうか。
もちろん、サイズを抑えたことで
暮らしやすさや使いやすさが
劣化したのでは全く意味がないので、
それらを一切失わないようにしつつ
実現することが大前提となります。
なくてもいいものを考える
まず初めに考えるべきは、
「これってなくてもいいのでは?」
と思う場所を考えるということです。
例えば「廊下」。
ただ通るだけの場所であるだけじゃなく、
廊下があれば
空気の循環も遮ってしまいますからね。
せっかく断熱と気密を強化して
家全体に温度差が出ないようにしているのに。
また、廊下が増えれば
面積が増えるだけじゃなく、
ドアやスイッチの数も
増える可能性が高くなりますからね。
続いて考えていただきたいところが
いわゆる「客間」と呼ばれている部屋。
年に数回しか使わない部屋のために
数百万円もお金をかけると考えると、
ちょっと勿体無い気がするからです。
そのため、弊社では
子供部屋を1階につくり、
子供部屋に客間機能も
備えてもらうような提案を
する事があります。
親御さんが泊まりに来るとしたら
子供たちが小さいうちだけだろうし、
子供たちは、小さいうちは親と一緒に
寝室のベッドで寝ていますからね。
いわゆる「ランドリールーム」
と呼ばれる部屋も
本当に必要かどうかを考えていただきたい
と思っている部屋です。
というのも、現在のお家は
「ながら作業」がしやすいように
なっているからです。
なんといっても
料理の支度をしながら・・
子供たちの勉強の様子を見ながら・・
洗濯物をたたみながら・・
子供たちと一緒に遊びながら・・
を実現出来る素晴らしい空間が
今やお茶の間の定番と化した
広々としたLDKですからね。
そのため、わざわざ
わずか数分間の作業のためだけに
100万円以上のコストを
かけるのは勿体無いんじゃないかと
思っている今日この頃です。
いかがでしたか?
取り急ぎ、カット出来そうなポイントを
いくつかご紹介させていただいたのですが、
「確かにそうかもなー」と
思っていただけたでしょうか。